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2005-05-15

かっこいいと思う漢

なんか酔ってるんで、自分がある意味かっこいいと思う漢(オトコと読む)をご紹介。

まず一人目、ジャイアン。
皆さんご存知のジャイアン。子供向け番組「ドラえもん」に出てくるガキ大将。この人の語録はある意味すごいです。

「エラーなんかしたら、ころしてやるからな」
人間誰しもミスはするものです。それは小学生の草野球でも同じ。でもそこはジャイアン。甘えを許しません。寛容の心が無いんでしょうか、エラーをしたらジャイアンにころされてしまうのです!  たかだか草野球で! 実社会でもなかなか言えないことを、ジャイアンは小学5年生なのに普通に言えてしまいます!

「のび太のくせに生意気だ!」
皆さん、のび太くんの性格はよくご存知かと思います。言葉は悪いですがドジで間抜けで、取り柄の無い小学生ですが、だからといって「のび太のくせに」とは、性格以前に全人格を否定しています! そんなことを言えるのはジャイアンだけ!

でもそんなジャイアン、実は仲間思いのやさしい一面も持ち合わせていて、昔ながらの「ガキ大将」的なところがあり、そのおかげで「おまえのものはおれのもの、おれのものはおれのもの」と、凡人では到底思いつかないことを言っても、「ジャイアンリサイタル」なる引っ越しおばさんにも匹敵するようなことを地元の空き地でやっちゃっても、なんとなく許せてしまうのです。恐るべしジャイアン。

じゃあ二人目、エリック・カントナ。
サッカーを知らない方にはなじみの無い名前だと思います。

そんなエリック・カントナ、今までの華麗なる軌跡をちょっとご紹介。

■エリック・カントナ(Eric Cantona)

出身:フランス、オゼール(ただしイングランド永住権取得済み)
生年月日:1966年5月24日
ポジション:FW/MF
愛称:"le King"

所属クラブ
81-88 オセール
88-88 マルティーグ
88-89 マルセイユ
89-90 ボルドー
90-91 モンペリエ
91-92 ニーム
92-92 リーズ(リーグ優勝)
92-97 マンチェスター・ユナイテッド(リーグ優勝4回、FAカップ優勝2回)
31歳で現役引退。

代表暦
デビュー:1987年8月12日(東ドイツ戦)
キャップ数:45試合
代表通算得点:19得点
ワールドカップ:90年、94年ともに予選敗退
その他の獲得タイトル:無し

その他賞歴
93-94:PFA(選手会選考)最優秀選手賞
95-96:FWA(記者クラブ選考)最優秀選手賞
03:プレミアシップ10周年記念最優秀外国人選手賞

他:マンチェスターユナイテッド史上最優秀選手ランキング1位

さてここまではどこに出しても恥ずかしくのない、栄光の歴史。
本題はここからです。

■主なトラブル、経歴

87年:オセールで同僚の先輩GKを殴り倒して罰金。理由は”バッグを運んでくれ”と言われたから。

88年:当時の代表監督アンリ・ミッシェルに暴言を吐き、代表を外される。

89年:試合中にイライラを募らせ、野次った客席に向かってドライブシュートで退場。
    さらにユニフォームを審判に投げつけ、チームから無期限の出場停止処分。

90年:ベルナール・タピのマルセイユへ移籍。同シーズン、チームメイトにスパイクを投げつけて10日間の出場停止。

91年:サンテティエンヌ戦で審判に不服を示す為ボールを投げつけ、3試合の出場停止処分。
    さらにその後の聴聞会で出席者一人一人に「馬鹿野郎」と言って回り、処分は2ヶ月間に延長。
    サッカーからの引退を表明する。

92年:ミシェル・プラティニの口添えにより、イングランドのシェフィールド・ウェンズデーのトライアルに参加。
    その後リーズ・ユナイテッドと契約。リーグ優勝に貢献するも、監督との不仲によりマンチェスター・ユナイテッドに移籍。
    リーズとマンUの不仲の歴史の記念すべき1ページ目を記す。

93年:エランド・ロードでのリーズ戦、サポーターに対してつばを吐きかけ罰金。
    UEFAカップのガラタサライ戦で暴言、退場。警備の警官とつかみ合い。これによりヨーロッパカップ戦4試合の出場停止処分。

94年:アーセナル戦において、審判のヴィック・キャロウを「チビ」呼ばわり。FAに訴えられる。
    さらに2日後のスウィンドン・タウン戦で相手チームの選手に長州も真っ青のストンピングで退場。
    あわせ技によりFAから5試合の出場停止処分。
    アメリカワールドカップを観戦しようとスタジアムに出かけるも、顔パスで入場しようとしたため警備員に止められる。

記念すべき95年1月25日:
アウェーのクリスタルパレス戦において、ハードスライディングで赤紙。
ピッチから引き上げる途中、観客・マシュー・ティモンズの野次”とっとと失せろ、カエル野郎!!”に激高。
フェンス越しのカンフーキック→パンチの芸術的なコンビネーションを炸裂させる。
”エリック・ザ・カンフーマスター”誕生。
無期限の出場停止、追放などさまざまな罰則が検討されるも、最終的な処分は9月30日まで全てのフットボール活動の禁止と罰金。
刑事裁判では裁判にて禁錮2ヶ月の判決を受け、その代わりに120日間の社会奉仕活動(アマチュアチームのコーチ)を行う。
チームはこれによりプレミアシップのタイトルをシアラーのブラックバーンに持っていかれる。

96年:ジダンの台頭を願う代表監督エメ・ジャケにEURO96の代表から外される。
    ショックを受け、イングランドの永住権を取得、帰化申請を行う。

97年:契約期間を1年残していたにも関わらず、突然の引退発表。同年のチャンピオンズリーグでの敗退に失望したことが原因とされる。

99年:俳優に転向。
    マンチェスター・ユナイテッドに対し、在籍5年間の肖像権を突然主張し、120万ドルをチームに請求するもあっさり却下される。
    これ以降、マンUの1stユニフォームから襟が無くなる。

以降、ビーチバレーやナイキのCMなどで活躍。本業の俳優は母親から駄目出しをくらうほど順調な模様。
近年、コーチングライセンスの取得を目指し、マンUの幼年クラスなどで修行中。

ん? なんか間違ってるぞ? サッカー選手ですよね? 間違ってもプロレスラーじゃないですよね???
サッカーと言えば「紳士のスポーツ」と言われることもありますが、どうもおかしいです。明らかに紳士とは言えないです。確かにサッカーはエキサイトするスポーツだし、試合中にラフプレーが起きてしまうこともしばしば。でも、キングことカントナは、一般常識の枠を超えています! ってか、明らかに問題児じゃん! 普通の選手がこんなことをしたらそりゃあ問題ですよ、裁判沙汰ですよ。でも、そんな数限りない悪行も、すべて愛嬌で通ってしまうところがキングことカントナのすごいところです。だってプレイもすごかったですから。なんか超えられない壁があります。いやはやかっこいい。

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コメント

おいおいおいおい、かっこいい男といえば、キャプテンハーロックははずせないだろう…。でも漢って、なんか…なんとなくホモっぽい感じがするのはおれだけだろうか。。。

ハーロックは見たこと無いのです。なのでDVDレンタルを希望します。

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